お客様からのリクエストにお答えして。
先月のお手入れ品の振袖。袖を繋ぐ前は 一体どうなっていたのでしょうか?
同じ品ではお楽しみが減りますので、別の品で。
丁度、柄のない所で切ってあり 訪問着風。袖の仕上がりは とてもきれいです。
しかし絞りですから、膨らんでもおかしくない場所がまっ平らです。その仕上げにはかなりの力と熱が掛かっているはずですが・・・・・。
手で握ったくらいでは全くシワにならない生地です。解いてみると、袖の大きな丸みの筋消しはかなりの強敵と思われます。 元の縫い目でつないだとしても、丸みはしっかり出ます。
それゆえにこの加工も下準備が大切です。入念に、丁寧に袖の丸みを伸ばします。 棒霞の配置は長年の勘だけです。
配置が良ければ、縫った職人さんでも分からなくなる加工。
お客様の喜ぶお顔を拝見すれば、完成に辿り着くまでの難しさは消え去り、アイディアが出るまでずっと心の隅に留め置いたことなど笑い話になるのです。
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