大島着物の膝に付いた泥の汚れ。
うっかりの転倒は、どなたにも起こることだと思います。
一見したところ油は含まれず、ただ泥が付いただけとのこと。
しみ抜きは何となく簡単そうと思う方も多いでしょう。
しかし、絣の細かい白大島。
体重が掛かって泥が捻じ込まれてる感じです。
果たしてどうなりますか。
簡単そうに見えるものほど意外と難しい。
この道30年の正直な気持ちです。
なにしろ5年10年先も考える訳ですから。
強いしみ抜き剤は、その場はきれいになりますが、必ず後で変色が伴います。 そうなると生地が劣化してしまい、もう手の施しようが無くなります。
実は、現代の泥は車の油煙が混じっていて、なかなか手強いのです。
また無理に擦れば生地は毛羽立つものです。
そこで百戦錬磨の職人さんが登場。
そのフィニッシュは、しみはどこだった?というお客様からのお言葉。
ありがたいことです。
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