子供雑誌のパズルにある「間違いさがし」
左右の写真を見比べて、制限時間内に違う部分を見つけるものです。
同じタッチで描いてあると意外と分からないものです。
似たようなことは着物の世界にもあります。
ここで御紹介しましょう。
左の写真は水色の訪問着の左内袖部分です。
さて、柄を足した所は何処でしょうか。
何故、柄を足したのでしょうか。
それは、付いた口紅の朱赤色が取りきれなかった為です。
特に外国製の赤系の色は、専門家の間でも抜きにくい事で知られています。 無理に抜けば生地まで傷んでしまうのです。
次善の策で、柄を足した部分は糸の○の所です。ぶっつけ本番で描いた割には伸びやかさも出ていると思います。
平らに置いて違和感がなければ、お召しになった時には、まず分からないでしょう。
と、口で言うのは簡単ですが、バランス感覚とセンスに恵まれた職人さんのお陰ですね。
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