荒い天気の8月も終わりを告げ、早いもので今日から9月。
リオ五輪での小池知事の着物姿が印象に残っています。
今月の品物は変わり亀甲模様の袋帯です。
頂いた品が渋く、活用の方法が思い浮かばない時がございませんか。
このまましまっておくのは忍びないと、よくご相談を受けます。
特徴のある模様や色彩の場合、折角直しても使わなければ無駄。
なんでも直せばよいというものではありません。
そこで、頭をひと捻り。
お母様のお形見の品のリフォーム。残念ながら、ご両親とも天に召されておられます。
そこで思い浮かんだのが仏壇の前に敷く座布団。
普段使いは木綿でもかまいませんが、改まった時は金襴が相応しいような気がします。
ただ、帯地は巾約30センチ、下巻部分は無地の為に長さにも制約があります。 その中で柄を合わせるか、入れ違いに配置するか、ここが私の腕の見せ所です。
完成イメージを何度も想像し、布団屋さんの手を経てフィニッシュに辿り着きました。
左下側に接ぎ目がありますが、前もって和裁士さんに柄合わせをお願いしてセーフ。
末長く使って頂ければ幸いです。
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