暦も、残すところあと3枚となりました。
暑かった夏も過ぎ去り、いよいよ着物が重宝される季節です。
まず申し上げますが、今月の加工は眼を凝らして御覧下さい。
写真の技術が伴わずお恥ずかしい限りですが。
ご親族の結婚式で着用される黒留袖。
上半身は黒無地の紋5つの裾模様です。扇の骨のみ盛り上がった金加工があり、華やかさに少し欠けるとのご相談
さて、どのようにバランスを取りましょうか。
畳んだ地紙の淵取りがなかったので、金線で一つおきに囲むことにしました。
細かい友禅模様も所々、金で括りました。
そして紐がグレー無地の塗りつぶしのため、組み紐風に金線で描き、房は金の砂子。
こうして説明しないと写真からは判読不可能ですね。
結果的には上品さは変わらず、少し華やかさが出ました。
いつもながら何処を選ぶか、何で描くか、そしてその量はどのくらいか。
ご依頼を受ける度に私が思いを巡らすポイントです。
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