思い入れのある着物に多くの黄色いシミ。
さてどうしたものかと思い悩んだ経験をお持ちの方も沢山いらっしゃるでしょう。
今回は黒地絞り立涌模様の大胆な小紋着物です。
お悩みは、白場のあちこちにカビの様な黄変しみがあること。
しかし一つ一つシミを抜いていくことは、コストの面でお薦めしかねます。 そんな時、私の奥の手は金箔散らし加工。 人の目のアバウトさを逆手にとるのです。
洗い張りをして平らに延ばしてはみたものの・・・・・
果たして どこに どのくらい金を撒きましょうか。
着物には少し派手というお気持ちなので、道中着を目指します
しかし、伝票一枚で加工に回すことは余りにもリスキー。
心の隅に暫く置いておくと酔った時にアイディアが!
まず、仕上がり寸法に生地を置くことが大切。
細かく刻んだ金色の紙を少しづつ撒いて行きます。
この平成の世になんというアナログなのでしょう。
見続けていると訳が分からなくなるので、他の仕事を間に挟みつつ。
半日がかりでイメージ写真が完成すれば、そこはもう8合目。
撒く場所に印を付けて面白みのある道中着が完成しました。
なんだか楽しい仕事でした。
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