華やかな桜もあっという間に過ぎ、巷は藤が満開です。
が、今回は桜で楽しんで頂きましょう。
写真はお母様の娘時代の染名古屋帯です。
紅型染めの桜模様で生地はちりめん。
製作から半世紀近くは経っている品と思われ、帯芯の糊のシミも浮かんでいます。
春にはふさわしい帯ですが、季節限定でもあります。
紬類には 良く合うのですが。
活用する方法のご相談です。さてどうしましょうか。
お客様のご意向にも沿って半巾帯にすることに決定。
紬や小紋、浴衣などに締めるカジュアルな帯です。
手順としては、解いて洗った後、巾を整えて当初の反物状に戻します。
と言っても水洗いすれば、おそらくアウト。
使ってある顔料が滲み出てくることがよくあるのです。
それ以上に大切な事は模様の構成です。
全長4メートル弱の中で締めた時の姿を考慮しつつ、手先とたれ側に柄を振り分けます。
切ったり継いだり手間をかけて・・・。
そして帯芯の厚さも調整、厚からず薄からずいい塩梅に。
洒落た感じに仕上がりました。
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