梅雨の到来を肌で感じる季節となりました。
暑さに対して、きものは「透け」で対抗しています。
とはいうものの、夏物はなかなか着用頂けないのが現実です。
今回のご相談はお母様の夏の帯です。
絽や紗の日常着の上に締める紗の名古屋帯
涼しげな雰囲気を醸し出しています。
紺やグレーにはぴったりなのですが。
しかもご依頼者は男性。
さて、思案のしどころです。
身近に置けるものという観点から、夏ののれんをご提案しました。
柄付けも大きく、すっきりしているのも好都合です。
まずはかがり縫いを解いて反物状に戻します。
そして懇意の職人さんの元で丸洗いをしました。
締めた時のシワを入念に伸ばします。
先月の半巾帯と同様に、大切なのは模様の位置です。
実用と飾り用の双方を考慮にいれて構成。
その長さも大事な要素です。
こちらの意図をすぐに分かってもらえる、ありがたい職人さんに持参。
一点ものの暖簾が完成しました。
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