2018年2月のお手入れ品

補修の熱意

傷んだ綿入れ半天

厳しい寒さの日が続きますが お変わりございませんか。
今回は 寒い時期にふさわしいリフォームをご覧に入れましょう。

左の写真は 想い出の詰まった綿入れ半天。
かなりお召しになった品です。
間に白い紙を入れて撮影しましたが 袖口は切れ、衿は外れ 擦り切れて中の綿が見えています。

世間でよく言われるのは “買った方が安い”。
しかし 持ち込まれたお客様のお顔には 何としてもという気持ちがあふれていました。
こうなると 三輪屋の出番なのですが・・・。

お客様の熱意に押されて お受けしてはみたものの
さて 何処まで直るでしょうか。

加工後

補修後の綿入れ半天

おそらく 普通は誰も受けてくれないでしょう。
新しい仕立ての方が 気が楽ですから。

間に入った私の責任は重大です。
手間を惜しまない職人さんの目星を付けて。
何とかお願いするしかありません。

ありがたかったのは お客様が加工代には一切ふれなかったこと。
やったことのない仕事は 正確な見積もりなど出るはずがありません。

しかし、職人さんとは長年のお付き合いで 気心が知れているので 全てお任せでした。
結果的には 妥当な加工代で済みましたが その陰に職人さんの心意気を感じました。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

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