2018年5月のお手入れ品

時代の柄をアレンジ

松皮菱小紋着物

想い出のある着物も そのままでは歳月を感じる場合があります。
柄の大きさも その要素の一つです。

写真は お母様のお召しになった小紋着物。
重ね菱模様ですが かなり大胆な柄付けです。

八掛(裾布)の濃ピンク色も 最近は見かけません。
しかし 割付の模様は どこかで見たことがあるような気が・・・。

そうだ、染めの名古屋帯。

加工後

松皮菱名古屋帯

まずは解いて洗い張りをして 構成を考えます。
当初のご提案では 太鼓とたれ先の接続までは考えませんでした。

水を通して筋を伸ばし反物の状態にしてみました。
色々試しているうちに、自然な感じが出現。
ただ、隠れる部分で工夫が必要です。

見える部分を思い浮かべ 自由型の作り帯を選択。
裏で接いだ甲斐もあって、柄の接続も滑らかです。

帯芯の厚さも考慮して 職人さんの手元へ。
白も効いて、きっと春先に重宝する帯になるに違いありません。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com
無料相談会