寒い日が続きますが、畳の目一つづつと言われているように、日の暮れが遅くなってきました。 春も、もうすぐそこですね。
着物姿でこの時期の外出に欠かせないのは、道行コート
現在濃いベージュ色の無地が付いています(写真右側に少し見えます)
今回のご希望は、気分を変えるための裏地交換。
それも、コスト削減の為、仕立て直さずに裏地だけ新しくするというもの。
裏地は薄青磁色、薄藤紫、白茶色の雲ぼかしの繰り返し
注釈を付けず、仕立伝票に「交換」とだけ書きましょうか、それとも・・・。
但し書きを付けなければ、柄が入れ違いになるのが普通でしょう。
しかし、それではどうも面白くないのです。
表地が無地でおとなしい分、裏は少し大胆にしてみたい。
今は亡き、修業先のご主人と奥様に教わった、コートの鉄則です。
でも、柄合わせだけの希望では不十分で、どの色を何処から順番に出すかということも重要です
見える部分を考えながら、裏地に糸印を付ける作業を施し、上の写真も伝票に添付。
取り替えた結果、左から右に流れのある裏地が付きました。
どちらの玄関先でお預けになっても、これで安心でしょう。
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