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2019年8月のお手入れ品

個人商店の盛衰

例年以上に暑い日が続いておりますが 皆様お変わりございませんか。
今月は 夏休みを頂きまして リフォームのページは休ませて頂きます。

毎年お盆が来ると、いつも思い出すことがあります。
お盆のお参りには、ろうそくとお線香が欠かせませんが、お墓のろうそく立ても最近は進歩し、風除けの覆いが付いているものがあります。
しかし、ろうそくが長けければ頭が出て、風で消えてしまうし、短ければすぐ燃え尽きてしまい貧弱です。

ある時、お寺の方丈さんから頂いたものが丁度良い長さと太さだったので、それを見本に持って、とある仏具店に向かいました。 中から年配の奥さんらしい人が出てきましたので、「これと同じサイズの物をお願いします」と見せたものの、サイズをいちいち箱に当てて悩んでいる様子。 箱も空けず、ビニールの見出し窓越しに見て「ウチにはこれしかありません」と言います。
自分で比べて見て細くないかな?と思い、もし無ければスーパーでも行こうかと、その隣の箱を自分で開けたら、見本と同じ太さの品がありました。

この場面は正直、自分には考えられません。
何十種類もあるわけでもないのですからサイズを頭に入れておき、見本を手にとって長さ、太さを感じれば 間髪いれず分かるはずでしょう。 若いお嫁さんならいざ知らず、それが出来ないのは、日頃の怠慢以外の何物でもなく、商売に向いていないのだと思いました
もう二度と行くことはないだろう。

某大手家電量販店のキャッチフレーズ 「専門知識豊富な販売員が親切丁寧に対応する」というのがあります。 これを個人商店がやらなくて 一体どうやって勝負するというのでしょう。
シャッター通りが増えている昨今、自分への戒めも含めて、小さいが考えさせられる出来事でした。

 

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

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