早いもので令和も師走、今回はこだわりの加工をご覧に入れましょう。
写真は、御祖母様お手製の、袋帯からの作り名古屋帯です。
残念ながら二つ折りの前帯が派手で、お太鼓の柄が地味、どうもアベコベのような気がしていました。
お手製の作り帯にはよくあることですが、プロから見ると中途半端で惜しいのです。
残っていた帯を裏で接ぎ、細かい所を突き詰めると、意外に立派な袋帯になりそうな予感が。
トップページにもありますように、リフォームは「今よりいいものを創ること」です。
お客様の眼も年々肥えてきて、ご覧頂いた瞬間、唸るような仕上がりでなければ、とてもご納得頂けません。
幸い今までの経験で、完成した姿が浮かんで来ました。
まず解いて入念に筋を伸ばし、前帯部分(上の写真左)をお太鼓にして、腕のたつ職人さんに依頼。
急いで着ることが多いお嬢様のため、前帯には紐を付け、二重太鼓は作り付けにしました。豪華になったようです。
今年もご覧頂きまして、ありがとうございました。
来たる令和2年が、皆様にとって良い年になりますよう。
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