じっと自粛の毎日ですが、気分だけは季節を感じて頂ければ幸いです。
初夏を迎えますと、着物は裏のない単衣のシーズンとなります。
合わせる帯は、綴れ帯や博多帯、透ける絽帯の出番となるわけです。
左の写真は、すくい織名古屋帯をカラーコピーしたもので、配置や柄の消去が指示してあります。
元々は鳥の図案化された模様と推察しますが、お客様のご希望でアレンジしてみました。
綴れ帯に似た織り方ですので、別注織りが可能なのです。
さて、その仕上がりは如何に。
柄を中央に配置して、左右には少々の余白。
余分と思われる線は消しました。
手織機の糸の下に図案を置いて織る方法は原始的ですが、劇場の緞帳もほぼ同じ織り方です。
白地ですっきりした仕上がりとなり、単衣の紬に合わせると良いでしょう。生産地はご存知、京都の西陣ですが、職人さんの減少は悩みの種です。
伝統の技術に令和のエッセンスを。続けていきたいものです。
呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
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