2020年7月のお手入れ品

振袖から訪問着へ

紫色振袖模様

早いもので令和2年も後半となりました。

今回は、成人式用振袖の袖丈を短くして、訪問着に直したいというご依頼です。

振袖は、大胆な柄付けも多いため、全てが訪問着に直せる訳ではありません。

幸いにも、将来の事を考えたお品で、長さ113センチの袖の下部に控えめな柄付けでした。 ただ、そのまま49センチに切るだけでは柄が無くなるため、まず、物差しでイメージをご提案しました。

加工後

袖を短くした振袖

袖の中で柄が占める比率、一見簡単そうですが実に微妙と思います。

多すぎても野暮ですし、少ないと何か物足りない。今回は金の流水をどの位出すのがベストでしょうか?

今までたくさんの品を見てきた経験で、お客様、私、職人さんの三方よしの着地点です。

この袖丈直しは、簡単な加工で誰でも出来そうに思われがちですが、
仕上がり時、金の流水にわずかに覗く袖の大きな丸み跡と反対側に出る元の袖山の跡、実はこの下処理が一番大切なのです。

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