大雨と暑さの続いた8月も終わりを迎え、いよいよ9月、長月です。 虫の声に伴って着物も秋の仕様となり、博多帯(ひとえ帯)が活躍する季節となります。
写真はお母様から受け継がれた博多織の作り付け名古屋帯ですが、お太鼓の目立つ部分に茶色のシミがポツリとあります。
除去するにはあまりにハードルが高いため、一度はお太鼓の裏側(返り部分)のご利用をお薦めしました。
しかしお太鼓裏側の両端には、形を整える為に撫でた、三日月状の手油の変色があったのです。さて、どうしましょうか
ご経験のある方ならお分かりと思いますが、帯地のしみ抜きは生地にコシがあるため、困難な事が多いです。技術が伴わないと生地が削れます。
悩んだあげく、解いて表側、裏側両睨みで洗いを進めました。
そして、当初のシミが跡形も無く除去できたのは、本当に幸運でした。プロの技術には敬服しますね。
ちなみにこの2枚の写真も、限りなくプロに近い友人から手取り足取り指南を受けながら初撮影したものです。
ビフォアアフターを撮影する目的は、達成できたようです。
Special thanks to Mr.Takarada
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