2021年10月のお手入れ品

染め帯の気になるシミ

お太鼓に隠れそうなシミ

 何かと落ち着かない日々もようやく過ぎて、本格的な着物シーズンを迎えました。 次第に好天も多くなり、お洒落な着物姿が映えますね。

 写真は紬生地の染め名古屋帯、お太鼓部分の下に目立つ茶色のしみがあります。

 帯を締めてしまえば、お太鼓の陰に隠れる位置なのですが、自分で着付けるとなると毎回目に入り、尚更気になります。

 後ろに目が付いていないので、仕方がないとはいうものの、さて。

加工後

茶色シミの除去後

 帯を手に取ると、否応なく見える位置にあるしみ。
いくら隠れるとはいえ、これは除去するのが正解でしょう。しかし比較的重いシミで、簡単には取れそうもありません。

全体の汚れもあり、表からだけでは無理があるので、解いて反物に戻してから、丸洗いと茶色シミ抜きを施します。

慎重に入念に作業をして、綺麗に除去しました。

それでは帯芯の厚さも今風に調整して、仕立てに出すことと致しましょう。

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