新年明けましておめでとうございます。皆様如何お過ごしでしょうか。
今回は創業110年を振り返り、昭和の重厚な品をご覧に入れましょう

2022年1月のコレクション

77年を遡って

一つ身綿入れ被布

 今回は、三輪屋で大切に保存している着物の内、特に記憶に残る品々をお目にかけようと思います。
 左の写真は、戦前に製作されたと思われる男児用綿入れ半天、俗に言うチャンチャンコです。
袖なしで前部分で結び、薄綿を入れてある品ですから、どう考えても普段使いのものでしょう。
 しかしながら、模様は吉祥の鶴で、おまけに金駒糸でたっぷり刺繍が入っています。

 となると、お正月頃に着物を着せた時に防寒用に誂えた品かもしれません。一見渋いですが、友禅の線も生きています。

 地色も含めて、味のある見飽きぬ品と思います。

アラカルト

宮参り男児着物若松模様

 昨年同様、1年の始まりに写真1枚では、ご贔屓様にはご満足頂けないことと思い、2点目は、歌舞伎界の方から譲り受けた品を御覧下さい。

通称「熨斗目(のしめ)」と言われている、宮参り用男児着物で、お宮参りで御祖母様が抱いて、前からかける「掛け着」です。
染分けを背景にした若松模様は鶴と同様に目出度さに溢れています。刺繍の入れ方も半端ではありません。

実は、2点共ある歌舞伎俳優の方がお召しになった品だと祖父が繰り返し言っていたと母が申しております。
御定紋は「丸に二つ引き」ですが、さて・・・。

 

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

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