今回、撮影技術が未熟で、画面が暗い事をご容赦下さい。
薄いグレーの紋付き着物は人気のある品物ですが、お召しになってスマートに見える分、逆に汚れも付き易いものです。
その家紋は、まず地色を紋の輪郭に沿って白く抜いて、墨で描く方法で仕上げてあります。
当然のことながら墨ですから水に弱く、にじみやすく落ちやすい弱点があります。
なのに、ごく近い所に時間の経過した茶色いシミ。
さて、この結末は・・・。
墨が滲み出したら、全ては台なしです。何とか紋に掛からぬように薬剤を使ってシミを除去したいのです。
しかも地色が薄いですから、シミと一緒に地色も白く抜けます。
そこを再現するのも芸の内。
TV等で取り上げられるシミ抜きは、付いたものを落とすだけで色の再現はまず見かけません。
プロにとってシミの除去は全行程の道半ばです。その後に色を補正し、仕上げて3年後、5年後に変わっていない事が本当の勝負なのです。
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