2022年4月のお手入れ品

染めのリハーサル

試し染めに白生地を添付して掛けた色の確認

まずはリハーサルをご覧ください。

派手目なブルーの無地着物はお茶会などで引き立ちます。しかし、時間の経過と共に少々派手に。

とはいえ、あまり濃い紺系では暗くなりイメージが変わってしまいます。

そこで、お客様のご希望は、「お任せしますから見計らって下さい」

この「お任せ」というハードルは想像以上に高いので、まずは端切れで試験染めをしてみました。

加工後

着物本体を染め直した後

加工後の写真の色は原本に忠実で、元の水色より一回り半ほど渋くなりました。そしてAのグレーを掛けた小裂Bと色揚げ後の完成した着物の色はほとんど同じになりました。

しかし何故、白生地を試験染めに付けて染めるのでしょうか。
それは、色がお気に召した場合、再現する際にどんな色を掛けたか分かるようにするためです。
下にブルーがありますから、1+1=2と言う訳にはいかないものの、ほぼイメージ通りに上がりました。

京都まで往復、郵便の旅をした試験染めの小裂は役目を十分果たし、本番の染めの際の力強い助っ人となります。
当店にとってはこのひと手間が、信用の源と思っています。

呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者   三輪 一夫

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