新春のお喜びを申し上げます。皆様如何お過ごしでしょうか。
今回は時代を遡り、呉服三輪屋の染色の原点とも言える品を御覧に入れましょう
呉服三輪屋は大阪の高島屋飯田呉服店(現在の高島屋)で修業をした祖父、三輪治一が大正元年(1912)に東京・京橋で開業しました。
そして現在に至るまでの110余年の間、数多くの誂え染めを手掛けてきました。
今回はその中で、下絵に色を挿した彩色図案をお目にかけます。
紙に時代を感じますが、黒地にカトレアのモダンな訪問着の鉛筆描きの下図は、色が入ると俄然、模様が生き生きしてくるのが不思議です。
お正月に図案1枚では少々寂しいので、豪華版をご覧ください。
びっしりと描かれた絵は、桐の花模様の振袖の図案です。歌舞伎の腰元連中でも見かけますが、振袖の地色は派手な赤やピンクばかりでなく、藤色やベージュ、水色など多岐にわたります。
地色が渋い分だけ、柄の大きさや量と金銀で派手さを出します。2枚とも昭和30年前後の品物と思われますが、バランスの取れた配色はいつの時代にも人気があります。
今年もご覧頂けるようなお手入れ品を色々準備しております。
2024年が皆様にとって佳い年になりますように。
呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
代表者 三輪 一夫
Tel&Fax03-3372-0573
mail@gofukumiwaya.com