2024年5月のお手入れ品

高度なシミ抜きの技

水色地ぼかし合わせ訪問着の色ヤケと茶色シミ

風薫る5月、さわやかな色の着物が映える季節になりました。

そんな季節にぴったりの水色ぼかし合わせ訪問着です。後身頃の裾にかなり時間の経過した茶色シミが点々と見えます。

お客様ご要望は洗い張りをして身巾を広くするお仕立て直しです。しかしながら縫い込みの内外で退色の強い段差があります。
そこで皆様にクイズ。シミ抜き職人さん100人に聞きました、最も遠慮したいシミ抜きの地色は何色?

それはまさしく、水色とひわ色。色の再現の難しさは別格ですがどうなるでしょうか。

加工後

水色ぼかし訪問着シミ抜き色ヤケ直し後

撮影が拙くて申し訳ありません、地色が異なって見えますが実際は同じです。

今回なぜ色の再現が必要なのでしょうか。それは、茶色シミを抜く時は地色も一緒に抜けて白くなるからです。 既製品の同じ色があるわけも無く、感覚で微妙に調整した後に熱で定着させて、同じ水色を再現するのがとても難しいのです。

最終的にシミは除去し、脇縫いの段差も修正して事なきを得ました。

ハードルのかなり高い加工でしたが、その分達成感も高いのが喜びです。

 

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