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写真は以前にお客様より譲り受けた振袖用丸帯です。柄は八角形の蜀江文様で、金の質が良く重厚な輝きを放っています。
ただ、このまま寝かしておいても惜しいので、何か活用できないかとずっと考えていました。
するとある時、お越し頂いたお客様にご覧頂くタペストリーはどうかと思いつきました。
仕立てから時間が経過した品物なので、まずは解いてしっかりと伸ばす下準備から入ります。
丸帯の巾は袋帯より5分(2センチ)広く、両面ですので縫い込みを入れると左右で1尺8寸5分(70センチ)近くあります。
実は2015年1月に本欄で取り上げた丸帯を、自家用のタペストリーにしてご来店のお客様にご覧頂いていたのですが、 いかんせん時代物(戦前の祖父のデザイン)ですので次第に傷んで参りました。
修復もままならない中、今回選んだ蜀江錦は末広がりの八につながるおめでたい柄ですので、2代目にはぴったりです。
職人さんにていねいな仕上げをしてもらったので折れも目立たず、良い掛け物になったと思います。
早速、頂いた方へお礼をお伝えしましょう。
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