両面使いの大変豪華な帯でありながら、短くて重くて尚且つ巾が広いために締めにくく、時には太鼓部分の柄が天地逆さまになっている場合もあります。
こう書きますと、仮に実母の品物だとしても締めるメリットは一体何?と突っ込まれるかも知れません。しかし柄の格調の高さや豪華さは、締めた時に太鼓の裏側にも柄が見える長所と相まって中々結構なものです。
とはいえ、ご自分で締めるには相当ハードルが高い品ですので、あらかじめ問題点を解決しておくに越したことはありません。。
ご依頼の丸帯、柄は高尚なのですが丈短、巾広、やたら重いの三重苦。さて、解決の方策はいかに。
元々入っていた帯芯と新しい上質な帯芯とを並べて見れば一目瞭然です。驚くほどの嵩の違いがわかります。父親は昔の兵隊さんのゲートルのようだとよく言っていました。
重さは半分程になりました。
長さ不足は表地に合わせた帯地を下巻き部分に接ぎ入れて解決。もちろん、滑らかに接ぐ技術が欠かせませんが。
帯巾も2センチほど狭くして、袋帯の標準に直します。
すると、超豪華でシックな二重太鼓の袋帯が完成します。
洗い仕上げ、帯芯製造、帯仕立て各職人の技術の合作として、末永くご愛用頂くことを願うばかりです。
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