男性の袴姿は、いつの時代も凜々しく映ります。
写真はお茶の先生からのご相談で「寒い日のお茶会で、主人が袴にシミを付けたので洗ってほしい」とのことでした。
お伺いして後身の汚れを見た瞬間、「汚れかな?」と感じたのですが、それは袴地から出ていたヒゲ糸の先端が、コゲ茶色になっていたからでした。
少し疑問を抱きつつ、洗い職人さんの元に向かいました。さて、どんな作業が待っているのでしょうか。
いつもの職人さんの答えは簡潔でした。「三輪屋さん。これは汚れではなく焼け焦げ!」。 着物ならば裏返しや前後入れ替え等の方法が使えますが、この袴は表裏が微妙に異なる為に隠す所がありません。
幸い、この職人さんは以前に同業の仲間からの依頼で焦げを直したことがあると聞いたので、思い切ってその場で依頼しました。無論全てお任せで。
出来上がってビックリ。職人さんも進めていくうちに一体何処が焼け焦げだったか分からなくなってきたそうです。
こういう時の仕上がりは「お見事!」のひと言で、お客様にも大変喜ばれました。そして「今後主人には、ガスストーブの前で暖を取らせないようにさせます」のお言葉に情景が浮かび、思わず笑いそうになりました。
呉服三輪屋 〒164-0012 東京都中野区本町2-54-17
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