紬の着物で書道のお稽古をなさった時、誤って膝に筆を落とされたとのことです。
上前に墨と筆先の跡がくっきりと残っています。
以前には25年前の結婚式の受付で振袖につけた筆の墨を除去:2004/10した経験があるものの、
今回も付けたままで、触ってはいないので大丈夫とは思いますが、油断は大敵、さて・・・
一般的なしみ抜き職人さんのプロフィールをご覧になると、「一級染色補正技能士」という国家資格をお持ちの方があります。
紋の外側の丸を消す、絞り風小紋柄の修正、ぼかし染めの足を揃える等、かなり高度な実技試験があります。 その一級の上に燦然と輝くのが、厚生労働省主催の技能グランプリ「染色補正」部門。2年に一度開催されるしみ抜き日本一を争う競技会です。
その課題の常連が、前述の3つと卵白入りすき焼き煮汁、そして墨汁の除去で、これらを2日間に渡り計10時間で競います。
考えただけでもぞっとするような困難な作業ばかりで、体力や集中力も欠かせません。
今回は、そのグランプリに優勝した職人さんの仕事です。全くありがたい限りです。
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