振り返れば、お手入れ品のページを始めたのは1999年12月のことでした。今回で283回目となります。
ビフォアアフター形式のため、変化がはっきり分かる品を中心に、ありとあらゆる加工を取り上げてきました。
大きな作業は2ヶ月に分けて掲載しましたが、中にはもう一枚写真を載せたいものもありました。
その一つが、今年4月の訪問着からの作り帯です。
写真上は前帯の裏側で、物差しの上部分が両面で使えます。
そして、めくってある太鼓部分は裏側にも模様があり、あたかも丸帯のような構成にしました。
もうひとつは昨年7月、構成を工夫した文字入りのゆかたです。
裁断の際、部分的な柄の出し方に固執すると、全体のバランスが崩れそうになることがあります。
もちろん柄の偏りがあっては、その裁ち合わせは成功したとは言えません。
万が一にもそうならないよう修業中は厳しい指導を受けたわけで、再度、衣桁に掛けて見て頂くことにしました。
色と柄のバランスが取れた、涼しげな浴衣と思います。
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